2006 年 6 月定例会 総務委員長報告に対する質疑
2006-07-04 この記事を印刷
総務委員長報告に対する質疑は以下の通りです。
1.必要性について(余剰プルトニウムを持たないという公約を果たす面から)
・高速増殖炉実用化の目途がたたず、六ヶ所再処理工場施設の稼動によって 新たな余剰プルトニウムが生みだされる。プルトニウムの利用計画、需給バランスについて明示しない限り国民理解、国際的理解は得られないと考えるがいかがか。
2.経済性について(コスト増嵩分吸収について)
・再処理に要する経費やコストの積算基礎が明らかにされていない中で、経済性の評価は困難だと考えるが、いかがか。
3.安全性について(プルサーマルの使用実績について)
・日本でのプルサーマルの実績はないに等しい。MOX燃料を燃料の1/3程度使用する想定は外国事例を超え、この規模でのデータはないはずだが、安全と言い切れるのか。
4.安全性について(事業者の体制について)
・この間の事業者の対応をみて信頼できるのか。
①この間の相次ぐトラブル
②2000年以降の度重なる火災
③上関原発での環境保全計画での約束違反
④ないとした活断層があった点、長さの変更
5.判断について(知事判断は適切・妥当とすることについて)
・知事はプルサーマル実施について、国による厳格な安全審査と中電における適正な運転を前提としている。金沢地裁判決や新たな活断層発見によって、この間の国、中電の調査ならびに審査は誤っていたことが、はっきりしたし信頼性は崩壊している。前提条件が崩れている中で、なぜ適切、妥当と言えるのか。