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議会の取り組み

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2016 年 5 月定例会 総務委員長報告に対する質疑

2016-06-17 この記事を印刷
 総務委員長報告に対する質疑は、以下の通りです。


【1.中国電力が安全に廃炉作業を実施する能力の有無について 】
中国電力は、2010年に511カ所の点検漏れを起こし、昨年は、低レベル放射性廃棄物を処理する機器の検査報告書を偽造した。たび重なる不正は、中電が原発は事故を起こさないという「安全神話」に浸かっていること、中電がこの地域での唯一の電力供給源となっているおごり、目に余る異常体質が露呈したものに他ならない。30年という長きにわたる廃炉作業は、原子炉解体や大量の放射性廃棄物の処理など、未知なる対応が待ち構えている。不正を繰り返す中国電力に、安全・適切に廃炉作業を実施する能力はないと考えるが、委員会での審査状況を伺う。

【2.六ヶ所村再処理工場の稼働と使用済み燃料の再処理について 】
六ヶ所村再処理工場は、全国の原発で発生した使用済み燃料を集め、燃え残りのウランと生成したプルトニウムを取り出す「放射能化学工場」である。そして、使用済み燃料に含まれる高レベル放射性廃棄物も同時に取り出される。
再処理工場は、1993年に着工し、97年に完成予定であったが、事故やトラブルが続出し、完成時期は23回も延期された。世界各地の再処理工場では、爆発事故などが相次ぎ、工程自体、確立されていない。使用済み燃料を再処理する技術は未確立であり、2018年度の再処理工場本格稼働は見込まれないと考えるが、委員会での審査状況は如何か。

【3.余剰プルトニウムの蓄積とプルトニウムの利用計画について 】
政府や電力会社は、使用済み燃料を再処理して、プルトニウムを取り出し、再び燃料として使う「核燃料サイクル」政策をすすめている。高速増殖炉は、実用化の目途さえ立たず、プルサーマル運転は、稼働ゼロの状況である。
使用済み燃料からプルトニウムを取り出す再処理を続ければ、使う当てのないプルトニウムが溜り続け、高レベル放射性廃棄物も増え続けるだけである。委員会において、①余剰プルトニウムが蓄積される問題、②プルトニウム利用計画の策定状況、ならびに、プルトニウム利用計画の公表時期について、如何なる審査が行われたのか伺う。
議事録及び録画中継は県議会のHPにてご覧になれます。尾村県議の動画